目次
はじめに|「コードは合ってる。でも何かがおかしい」
ChatGPTと一緒にExcelマクロを作っていると、こんな流れになることがあります。
-
処理の一部を直したい
-
既存コードはそこそこ長い
-
自分なりにコメントも書いている
「この部分だけ直してほしいな」
そう思って、コードをそのままChatGPTに渡しました。
結果――
処理は完璧。でも、コメントが全部消えていました。
状況|自分なりに丁寧に書いたコメント
そのマクロには、自分なりにコメントを書いていました。
-
なぜこの処理が必要なのか
-
後から見た自分が分かるように
-
他人に渡しても説明できるように
初心者なりに、「コメントは大事」と思っていたからです。
実際のやり取り①|修正依頼
利用者 → ChatGPT
このExcel VBAマクロですが、 処理Aの部分を〇〇するように修正してください。 コード全文を貼ります。 (ここで、コメント付きのVBAコードを貼り付け)

ChatGPTの回答|一見すると完璧
ChatGPT → 利用者
以下が修正後のコードです。 (コメントが消えたVBAコード)
処理は、こちらの要望どおりに直っています。
エラーも出ない。
動作も問題ない。
でも――
違和感|「あれ、コメントがない?」
元のコードには、こういうコメントがありました。
それが、一行も残っていない。
最初に思ったこと|「まあ、いいか?」
一瞬、こう思いました。
-
処理は合ってる
-
コメントは自分が分かってる
-
もう一回書けばいい
でも、ふと冷静になって考えました。
「これ、毎回こうなったら地獄では?」
なぜChatGPTはコメントを消したのか
これは、ChatGPTが悪いわけではありません。
ChatGPTは、
-
「修正後のコードを出す」
-
「分かりやすく整理する」
という善意の最適化をします。
つまり、
「新しい完成形を出した方が親切」
と判断した結果、元コードのコメントは不要と判断されたわけです。
もう一度やってみた|同じ指示で再依頼
念のため、同じようにお願いしてみました。
利用者→ ChatGPT
先ほどと同じコードですが、今度は処理Bを修正してください。
ChatGPT → 利用者
修正後のコードはこちらです。 (やはり、コメントは全消し)
ここで確信しました。
何も言わなければ、コメントは守られない。
学んだこと|「勝手な親切」を防ぐには
ChatGPTは、こちらが指定しないことは守りません。
なので、守ってほしいルールは明示する必要がある。
そこで、プロンプトをこう変えました。
改善したプロンプト例
利用者 → ChatGPT
以下のExcel VBAコードについて、 処理Aのみを修正してください。 【重要】 ・既存のコメントは絶対に削除しないでください ・修正が不要な行は一切変更しないでください ・コメントの内容・位置も変更しないでください
ChatGPTの回答|明らかに違った
ChatGPT → 利用者
了解しました。
既存コメントを保持したまま、 指定された処理部分のみを修正します。 (コメントが残されたVBAコード)
コメントが、ちゃんと残っている。
しかも、修正箇所も分かりやすい。
この経験で分かったこと
ChatGPTは、
-
「指示されていないこと」は守らない
-
コメントも「不要なら削る対象」
-
人間の感覚とは違う基準で親切をする
という特徴があります。
これは欠点ではなく、性質です。
考察|コメントは「人間のための情報」
VBAのコメントは、
-
AIにとっては不要
-
人間にとっては重要
という、価値のズレがあります。
だからこそ、
コメントを残したい 既存コードを壊したくない
という場合は、必ずプロンプトで縛る必要がある。
まとめ|「言わなくても分かる」は通用しない
今回の失敗で学んだのは、ChatGPTは「察してくれる相手ではない」ということ。
-
コメントは資産
-
修正範囲は命
-
変更ルールは明文化必須
これを最初に書くだけで、ストレスは激減します。
ChatGPTは優秀ですが、勝手な親切をする部下でもあります。
だからこそ、
「ここから先は触るな」
を、言葉でちゃんと伝える。
それが、ExcelマクロをChatGPTと安全に作るコツでした。
リンク
ChatGPTでExcel VBAマクロを自動生成してみた|初心者でも使える実践手順
Excel VBAのエラー修正をChatGPTに頼んだら原因が一発で分かった話
仕様が曖昧でもOK?ChatGPTにExcel VBAを作らせてみた結果
ChatGPTに作らせたExcel VBAコードは安全?使う前に確認すべきポイント
Excel VBA初心者がChatGPTを使うと挫折しにくくなる理由
CopilotでExcel作業はどこまで効率化できる?実務で使ってみた結果
Copilotに仕事を任せてみた|メール・資料作成はここまで楽になる
Copilotが向いている人・向いていない人を実体験から整理してみた
ChatGPT・Copilot・Geminiに同じ仕事を頼んだら結果が全然違った
結局どれを使えばいい?目的別に生成AIを整理してみた【初心者向け】
初心者が最初にやるべき生成AI活用① ChatGPTで「長文を理解・整理する」読むのがしんどい人ほど効果が出る使い方
初心者が最初にやるべき生成AI活用②ChatGPTに「分からないことをそのまま相談する」使い方・聞き方を気にしない安心感
初心者が最初にやるべき生成AI活用③AIを「自分専用の調べ物係」にする使い方|検索に疲れた人ほど効果が出る
ChatGPTにブログ記事を“赤ペン先生”してもらったら修正力がすごかった話―書くのが苦手な人ほど使ってほしい文章改善―
CopilotでExcel作業手順書を一瞬で作る|引き継ぎ資料が秒で完成した話
Geminiでアイデアが枯れたときの発想復活法|何も思いつかないを脱出する使い方
ChatGPT・Copilot・Geminiをブレスト役で使い分ける実例|発想が加速した方法
CopilotでExcel集計→Word報告書を一気に作る実務フロー― 月次報告が“考えずに終わる”ようになった話 ―
大型Excel VBAはChat-GPTよりCopilotの方が作りやすい?実務で感じた変化
Copilotで会議議事録からToDo管理まで一気にやってみた実務フロー
Geminiで社内資料の画像を作ってみた|伝わらない資料が一瞬で変わった話
ChatGPTに流行りの「今まで私があなたをどう扱ってきたかを画像にして」を頼んでみた
ChatGPTのプロンプトを“自分用”に進化させる方法|頼み方で結果が激変する理由
初心者が最初にやりがちなプロンプトの失敗例と直し方
ChatGPTが急に賢くなる「前提条件」の渡し方-同じ質問なのに答えが変わるのはなぜ?-
プロンプトを毎回書かなくてよくなる“会話の残し方”
ChatGPTに「察してもらえない」と感じた時の原因と対処法|噛み合わない理由を実例で解説
AIに雑に投げても失敗しにくくなる頼み方のコツ|考えずに使っても噛み合う方法
プロンプトが思いつかない人のための“最初の一文”テンプレ集
ChatGPTを“相棒化”する人と、うまく使えない人の決定的な差
生成AIはどこまで使っていい?初心者が最初に知るべき法律の話
AI画像生成は違法?著作権で“やってはいけないこと”実例集
商用利用OK?NG?生成AIの利用規約を初心者向けに噛み砕く
AIで作った文章は誰のもの?著作権の考え方をやさしく解説
「知らなかった」では済まない?生成AIトラブル事例と回避法
ブログ・SNSでAI生成物を使うときの最低限の注意点まとめ
AIに頼りすぎて思考力が落ちた話|便利さの裏で起きたリアル失敗
AIの回答を信じて怒られた話|正しいはずが通用しなかった理由
ChatGPTにExcelマクロ直してもらったらコメントが消えた話|親切の落とし穴
Copilotの差分コードが分からなかった話|全コード出してもらう選択