【本日のミッション】
複数列の値リストから、コンボボックスに表示している列のデータを取得せよ。
目次
ミッションの概要
複数列の値リストから、コンボボックスに表示している列のデータを取得せよ、というのが今回のミッションです
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初期状態で値を選択すると、値リストの一番左列のデータが取得されます。
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データ取得する列は、指定することができます。
コンボボックスにListプロパティを使って配列に格納した複数列のセルデータを値リストとして設定(Excel VBA) で作成したコンボボックスに
- 表示しているデータを取得するコマンドボタン
を作り、取得されるデータを確認します。
コンボボックスに表示しているデータを取得する設定
この設定は、プロパティウィンドウで行う方法と、コードに記述する方法の2つがあります。
コンボボックスのプロパティに設定
プロパティウィンドウ(表示されていない場合は、[F4]キーで表示できます。)で TextColumn に「2」と入力します。
ユーザーフォーム Initializeにコード記述
上記プロパティウィンドウに設定していなくても、画面表示される時に設定することができます。
コードウィンドウを表示します。(フォームが表示されている場合は、[F7]キーで表示できます。)
コンボボックスにListプロパティを使って配列に格納した複数列のセルデータを値リストとして設定(Excel VBA)で作成した「UserForm_Initialize」の赤字部分になります。
Private Sub UserForm_Initialize() Dim ary_d 'リストに設定するデータ用配列 ary_d = Worksheets("サザエさん").Range("A2:D9") With ComboBox1 .ColumnCount = 4 '表示列数 .TextColumn = 2 '表示列 .ColumnWidths = "30;35;30;35" '列幅 .List = ary_d '参照範囲 End With End Sub
「配列」参照:セル範囲を一気に変数(配列)に入れる ~バリアント型(Variant)変数を配列として使用する~(Excel VBA)
ユーザーフォームにコマンドボタンを追加する
ユーザーフォームを表示させる
画面左のプロジェクトエクスプローラーから、ユーザーフォームをダブルクリックして表示させます。
ツールボックスを表示させる
ツールボックスを、下記方法で表示させます。
ツールボックスを表示する方法1
[表示]-[ツールボックス]
ツールボックスを表示する方法2
標準ツールバーの[ツールボックス]ボタンをクリックします。
標準ツールバーが表示されていない場合は、[表示]-[ツールバー]-[標準]で表示されます。
ユーザーフォームにコマンドボタンを配置する
ツールボックスから「コマンドボタン」をクリックします。
コンボボックスの下にコマンドボタンを作成します。
コンボボックス・コマンドボタンの位置は、程よく調整します。
左のプロパティウインドウで確認すると、コマンドボタンのオブジェクト名が「CommandButton1」ということが確認できます。
この「CommandButton1」というオブジェクト名を「テキストを取得」、Captionも「テキストを取得」に変更します。Captionを変更することで、ボタンの表示名が「CommandButton1」から「テキストを取得」に変更されます。
コンボボックスに表示されたデータを取得するコードを、コマンドボタンに設定
[テキストを取得]ボタンをダブルクリックすると、コードウィンドウが表示され、下記コードが追加されています。
「Private Sub 〇〇〇_Click()」に書いた処理は、〇〇〇をクリックした時に行われます。
Private Sub テキストを取得_Click() End Sub
ここに[テキストを取得]ボタンをクリックした時の動作を追加します。
- 「ComboBox1」に表示されているテキストを取得してダイアログ表示
Private Sub テキストを取得_Click()
MsgBox ComboBox1.Text
End Sub
ユーザーフォームを表示して動作を確認
このコード内にカーソルを置いたまま、[F5]キーをクリックすると(ユーザーフォームの実行)ユーザーフォームが表示されます。
配列に入れるデータの参照先にシート名が含まれていないと、アクティブになっているシートのセルデータが使用されるので注意が必要です。シート名を参照先に含めていない場合は、参照データのシートをアクティブにしてからマクロを実行してください。
ary_d = Worksheets("サザエさん").Range("A2:D9")
メイン画面が表示されます。
コンボボックスの値リストから「マスオ」さんを選択すると、TextColumnプロパティで指定した2列目「名前」の「マスオ」さんが表示されます。
[テキストを取得]ボタンをクリックすると、コンボボックスで表示されている「マスオ」さんがダイアログ表示されます。
今回は、[閉じる]ボタンを付けていないため[×]ボタンでユーザーフォームを閉じます。
TextColumnプロパティ
TextColumnプロパティは「コンボボックスに表示される列」「Textプロパティでデータを取得する列」を指定することができます。
TextColumnプロパティで指定した列は、コンボボックスに表示されるし、Textプロパティでデータ取得することもできます。
コンボボックスに表示される列
値リストから選択したとき、コンボボックスに表示される列を指定します。
今回は「2」を指定しているので、2列目「名前」の「マスオ」がコンボボックスに表示されます。
ComboBox1.TextColumn = 2
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Textプロパティで値取得される列
Textプロパティでデータを取得する列を指定します。規定値は1列目です。
「コンボボックスに表示される列」=「Textプロパティでデータを取得する列」のため、Textプロパティでデータを取得すると、コンボボックスに表示されているデータが取得されます。
ComboBox1.TextColumn = 2
[テキストを取得]ボタンを作り、「ComboBox1」のTextプロパティを取得するコードを追加します。
Private Sub テキストを取得_Click()
MsgBox ComboBox1.Text
End Sub
[テキストを取得]をクリックすると、TextColumnプロパティで指定した2列目「名前」の「マスオ」さんがダイアログ表示されます。
【参考】
VBA(マクロ)作成の前、リボンに開発タブを表示させる(Excel VBA)
ユーザーフォームの作成方法 準備(Excel VBA)
ユーザーフォームのオブジェクトの名前を「UserForm1」から変更する方法(Excel VBA)
ユーザーフォームの上のバー(タイトルバー)の名前を「UserForm1」から変更する(Excel VBA)
ユーザーフォームのオブジェクトウィンドウとコードウィンドウを表示切替させる方法(Excel VBA)
「オブジェクト名が不正です」を出さないようにユーザーフォームオブジェクト名を命名規則に従って変更(Excel VBA)
エクセルファイルが開いた時にユーザーフォームを表示させる方法(Excel VBA)
エクセル フォームのラベルのテキストを縦書きにする方法(Excel VBA)
AddItemメソッドを使ってコンボボックスの値リストを設定する(Excel VBA)
RowSourceプロパティを使ってセル範囲とコンボボックスの値リストをリンク設定させる(Excel VBA)
RowSourceプロパティでリンク設定したコンボボックス値リストにデータを追加・削除する(Excel VBA)
コンボボックスにListプロパティを使って 配列に格納したセルデータを値リストとして設定する(Excel VBA)
既存のコンボボックスの値リストにAddItemメソッドでデータを追加する(Excel VBA)
既存のコンボボックスの値リストのデータを、Clearメソッドで全て削除して初期化する(Excel VBA)
コンボボックス 値リストから選択しているデータを、クリア(選択解除)して空白にする(Excel VBA)
既存のコンボボックスの値リストの項目を1件 RemoveItemメソッドで削除する(Excel VBA)
選択する項目の文字数に応じてコンボボックスのサイズ(幅・高さ)を自動変更する(Excel VBA)
コンボボックス 値リストに設定した項目以外は入力できないようにする(Excel VBA)
コンボボックス 値リストに設定した項目以外も入力できるようにする(Excel VBA)
コンボボックス プルダウンを開いた時の値リストの最大表示件数を指定する(Excel VBA)
コンボボックス ドロップダウンのポチってするところ(ドロップボタンスタイル)を▼から変更する(Excel VBA)
コンボボックス リストの中から初期値を設定するListIndexプロパティ(Excel VBA)
コンボボックスの値リストに設定された項目の件数を取得する(Excel VBA)
RowSourceプロパティを使って、複数列のセル範囲とコンボボックスの値リストをリンク設定(Excel VBA)
コンボボックスにListプロパティを使って配列に格納した複数列のセルデータを値リストとして設定(Excel VBA)
複数列の値リストからコンボボックスに表示する列を設定(Excel VBA)
コンボボックス 複数列の値リストの列幅を変えたり非表示にしたりする設定(Excel VBA)
複数列の値リストから コンボボックスに表示している列のデータを取得(Excel VBA)
コンボボックスに表示されている項目がリストの上から何番目(インデックス値)かを取得(Excel VBA)
指定した行(インデックス)のデータを 値リストからコンボボックスに選択表示させる(Excel VBA)
コンボボックスの値リストに列見出しを表示する設定 ColumnHeadsで見出しが設定できない理由(Excel VBA)
コンボボックス ドロップダウンの▼(ドロップボタン)を表示・非表示にするタイミングを設定(Excel VBA)
コンボボックス 表面の形状を色々な立体的表示に変更する設定(Excel VBA)
コンボボックスの左端の余白「セレクションマージン」って何?この余白を無くす方法は?(Excel VBA)
コンボボックス値リストAddItemメソッド・RowSourceプロパティ・Listプロパティ違い Excel VBA
コンボボックス 値リストの表示項目件数を変更する設定(Excel VBA)
コンボボックスで選択した値を別フィールドにドラッグアンドドロップで簡単テキスト移動できる設定(Excel VBA)
コンボボックス 複数列ある値リストから表示されていない列のデータを取得する方法1(Excel VBA)
コンボボックス 複数列ある値リストから表示されていない列のデータを取得する方法2(Excel VBA)
コンボボックス TextプロパティとValueプロパティの違い(Excel VBA)
コンボボックスに重複しないユニークな値リスト(1列)を設定する(Excel VBA)
コンボボックスに重複しないユニークな値リスト(複数2列)を設定する(Excel VBA)
コンボボックスに重複しないユニークな値リスト(複数列 3列以上)を設定する(Excel VBA)