リストボックスリストから初期値としてはじめに選択しておく値を設定する（Excel VBA）

【本日のミッション】

リストボックスのリストの中から、初期値としてはじめに選択しておく値を設定せよ。

1 ミッションの概要
2 値リストの中から初期値としてはじめに選択しておく項目を設定
- 2.1 ユーザーフォーム Initializeにコード記述
3 ユーザーフォームを表示して動作を確認
4 ListIndex プロパティ
- 4.1 指定した行位置（インデックス値）のデータ選択
- 4.2 値リストで選択しているデータの行位置（インデックス値）の取得
5 【参考】

ミッションの概要

リストボックスの値リストの中から、画面を開いた時に選択している項目を設定せよ、というのが今回のミッションです。

リストボックスにListプロパティを使って配列に格納したセルデータを値リストとして設定する（Excel VBA)で作成したリストボックスに

値リストの中から初期値としてはじめに選択しておく項目

を設定し、動作を確認します。

値リストの中から初期値としてはじめに選択しておく項目を設定

この設定は、プロパティウィンドウでは行えません。コードへの記述のみの設定となります。

ユーザーフォーム Initializeにコード記述

コードウィンドウを表示します。（フォームが表示されている場合は、［F7］キーで表示できます。）

リストボックスにListプロパティを使って配列に格納したセルデータを値リストとして設定する（Excel VBA)で作成した「UserForm_Initialize」に下記赤字部分のコードを追加します。

Private Sub UserForm_Initialize()
    Dim ary_d   'リストに設定するデータ用配列
    ary_d = Worksheets("サザエさん").Range.Range("A2:A9")
    ListBox1.List = ary_d
    ListBox1.ListIndex = 3
End Sub

「配列」参照：セル範囲を一気に変数（配列）に入れる～バリアント型(Variant)変数を配列として使用する～（Excel VBA）

ユーザーフォームを表示して動作を確認

このコード内にカーソルを置いたまま、［F5］キー（ユーザーフォームの実行）をクリックするとユーザーフォームが表示されます。

サザエさんを「0」として数えて、3番目の「マスオ」さんが初期値として選択されています。

ListIndex プロパティ

ListIndex プロパティには「指定した行位置（インデックス値）のデータ選択」「値リストで選択しているデータの行位置（インデックス値）の取得」の機能があります。

指定した行位置（インデックス値）のデータ選択

リストボックスのリストから、指定した行位置（インデックス値）のデータを選択します。

ListBox1.ListIndex = 選択したいデータの行位置（インデックス値）

インデックス値は、値リストの一番上の項目を「0」として数えます。
「3」を指定すると、4つ目の「マスオ」さんが選択されます。

ListBox1.ListIndex = 3

また、インデックスに「-1」を指定すると、何も選択していない状態になります。

ListBox1.ListIndex = -1

値リストで選択しているデータの行位置（インデックス値）の取得

リストボックスで選択しているデータの行位置（インデックス値）を取得することができます。インデックス値は、1つ目の「サザエ」さんを「0」として数えます。「マスオ」さんはインデックス値「3」になります。

［ListIndexを取得］ボタンを追加し、下記コードを追加します。

Private Sub ListIndexを取得_Click()
    If ListBox1.ListIndex = -1 Then
        MsgBox "何も選択していません。"
    Else
        MsgBox "ListIndexは「" & ListBox1.ListIndex & "」です。"
    End If
End Sub

値リストから項目「マスオ」さんを選択して［ListIndexを取得］ボタンをクリックすると、「マスオ」さんのインデックス値「3」がダイアログ表示されます。

リストボックスで値を選択していない場合、インデックス値は「-1」になるため

”ListIndexは「-1」です”

というメッセージになってしまいます。
それを回避するためのコードも入れておきます。

If ListBox1.ListIndex = -1 Then
    MsgBox "何も選択していません。"

↓↓↓↓↓↓↓↓↓

参考：リストボックスで選択しているデータがリストの上から何番目（インデックス値）かを取得（Excel VBA)

【参考】

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