エクセル 他の人に見られたくないシートをVBAで表示できないようにしてパスワードを設定する（Excel VBA)

【本日のミッション】

Excel 他の人に見られたくないシートをVBAで表示できないようにして、VBA画面を見られないようにパスワードを設定せよ。

ミッションの概要

他の人に見られたくないシートをVBAで表示できないようにして、VBA画面を見られないようにパスワードを設定せよ、というのが今回のミッションです。

個人情報の入ったシート、マスタデータの入ったシート等、他の人に見られたくないワークシートをVBAで非表示にして、ユーザーが手作業で再表示できないようにします。

今回は、<マスタ非表示><マスタ表示>ボタンを用いて、マスタシートの表示の切り替えを行います。マスタシート表示時には、パスワードの入力を求めるようにします。

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<マスタ非表示>ボタンで、マスタシートが非表示になるようにします。

<マスタ表示>ボタンでマスタシートを表示しますが、パスワードを入力しないと再表示できないようにします。

 

プロシージャとボタンの設定

Sub マスタシート非表示()

    Worksheets("マスタ").Visible = xlSheetVeryHidden

End Sub

Sub マスタシート表示()

    Dim res As String
    
    res = InputBox("マスタシートを表示するパスワードを入力してください。")
    
    If res = "pass" Then    ’←自分で設定したパスワード
        Worksheets("マスタ").Visible = xlSheetVisible
    Else
        MsgBox "パスワードが違います。"
    End If

End Sub

任意のシートに、<マスタ非表示><マスタ表示>オブジェクトを作り、ボタンとして使用します。
<マスタ非表示>オブジェクトを右クリックし、［マクロの登録］をクリックします。

マクロの登録画面にて、「マスタシート非表示」マクロを選択して、<OK>ボタンをクリックします。

<マスタ表示>ボタンには「マスタシート表示」マクロを設定します。

<マスタ非表示>ボタンをクリックすると、マスタシートが非表示になります。手動でシートを表示しようとしても、「再表示」の表示がグレーになっていて再表示することはできません。

<マスタ表示>ボタンをクリックすると、パスワード入力画面が表示されます。

正しいパスワード「pass」を入力すると、マスタシートは表示されます。
間違ったパスワードを入力すると、下記メッセージが表示されます。

Visibleプロパティ

Visibleプロパティには、下記組み込み定数もあります。今回はこちらの定数を利用しています。

定数「xlSheetVeryHidden」を利用すると、ユーザー側での再表示ができなくなります。

Worksheets("マスタ").Visible = xlSheetVeryHidden

この設定は、VBE画面のシートのVisibleプロパティでも可能です。