「何を作りたいか言語化できない」問題
Excel VBAを使っていると、よくこんな状態になります。
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なんとなくやりたいことは分かっている
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毎回手作業でやっていて「面倒だな」と思っている
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でも、それをどう説明すればいいか分からない
頭の中では「この作業、まとめて一気にできたら楽なのに…」と思っているのに、文字にしようとすると手が止まる。
今回は、そんな状態のままあえてChatGPTにかなり雑な指示を投げてみました。
投げたプロンプト
作業者 → ChatGPT
正直、「これで伝わるわけがない」と思っていました(笑)
ChatGPTの反応
驚いたのは、いきなりVBAコードを書いてこなかったことです。
ChatGPT → 作業者
どのようなデータを整理したいですか? 例えば、
・どの列のデータでしょうか ・不要なデータはありますか ・結果はどこに出力したいですか
「なるほど、まずはそこからか」と思いつつ、こちらもまだモヤッとしたまま答えました。
作業者 → ChatGPT(まだ曖昧)
毎回、A列にデータが入っていて、 空白とかいらない行が混ざっています。 それを整理したいです。
ChatGPT → 作業者(さらに深掘り)
ありがとうございます。 空白行を削除したいということでしょうか? それとも、条件に合うデータだけを抽出したいですか? また、整理した後のデータは ・同じシート上で上に詰めたい ・別のシートにまとめたい どちらでしょうか?
ここで初めて、「あ、自分は 別のシートにまとめたい んだな」と気づきました。
作業者 → ChatGPT(少し具体的に)
空白は消したいです。 元のデータはそのまま残して、 別のシートにきれいに並べたいです。
ChatGPT → 作業者(仕様が見え始める)
了解しました。 では、次を確認させてください。 ・元データのシート名 ・整理後のデータを書き出すシート名 ・見出し行(1行目)はありますか?
この時点で、もう頭の中では完成イメージがかなり固まっていました。
作業者 → ChatGPT(ほぼ仕様)
元データは「Sheet1」です。 結果は「Result」というシートに出したいです。 1行目は見出しなので、そのまま残したいです。
ChatGPTがまとめた仕様(ここで整理される)
ChatGPTは、これまでのやり取りを踏まえて次のように整理してくれました。
・Sheet1のA列を対象 ・1行目は見出し ・空白セルは除外 ・空白以外のデータを ResultシートのA列に上から順に転記
ここで初めて、「あ、自分がやりたかったのは、空白削除+別シート転記だったんだ」と、はっきり言語化できました。
対話の結果、完成したVBAマクロ
そして、この仕様を元にChatGPTが作ってくれたのが、次のVBAです。
最初の「いい感じにお願いします」からは想像できないくらい、実用的なマクロが完成しました。

実際に使って感じたメリット
今回、一番大きかったのは「自分の頭の中が整理された」ことです。
最初は、
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何が問題なのか
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どんな処理が必要なのか
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どこが面倒なのか
自分でも曖昧でした。
でも、ChatGPTに質問され、それに答えていくうちに、
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「あ、そこが面倒だったんだ」
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「本当はこうしたかったんだ」
と、自分の考えが言葉になっていく感覚がありました。
また、
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いきなり完璧な仕様を書かなくていい
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分からないところは質問してくれる
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間違っても怒られない
という点は、初心者にとってかなり心強いです。
「こんな曖昧な質問していいのかな?」と思う必要がありません。
まとめ
ChatGPTは、仕様が固まっていない段階から使えるのが最大の強みです。
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頭の中がモヤモヤしていてもOK
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うまく言葉にできなくてもOK
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対話しながら形にできる
特にExcel VBAのように、
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「何となくやりたい作業はある」
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「でも、説明が難しい」
という場面では、ChatGPTは コードを書くツール以上の存在になります。
「VBAが書けないから使う」のではなく、「考えを整理するために使う」。
そう考えると、ChatGPTは初心者だけでなく、経験者にとっても非常に強力な相棒になると感じました。
リンク
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