【本日のミッション】
ファイルのフルパス「C:\VBA\File.xlsx」から、InStr関数 を使用して 拡張子部分の「xlsx」のみを取得せよ。
ミッションの概要
ここでは、「InStr関数」という関数を使用して拡張子を取り出す方法をご紹介します。
Split関数を使用する場合:エクセル ファイルのフルパスから拡張子のみを取得 Split関数(Excel VBA)
拡張子の前には、必ず「.」が入っています。
InStr関数で「.」の位置を特定し、そのあとに続く拡張子を取得します。
C:\VBA\File.xlsx
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「.」→「xlsx」
プロシージャ
Sub フルパスから拡張子のみ取得()
'【変数】
Dim Pt As String 'ファイルパス
Dim kaku As String '拡張子
Dim Pos As Long '「.」の位置
'■拡張子の取得
Pt = "C:\VBA\File.xlsx" 'ファイルパス指定
Pos = InStr(Pt, ".") '「.」までの文字数
kaku = Mid(Pt, Pos + 1) '拡張子
MsgBox kaku
End Sub
「フルパスから拡張子のみ取得」プロシージャのどこかにカーソルを置いてF5キーをクリックしてください。
拡張子だけが取得できましたね♪
InStr関数
InStr関数は、検索対象となる文字列(String1)の中から検索する文字列(String2)を検索し、 最初に見つかった文字位置(先頭からの文字数)を返します。
Instr (start, string1, string2, compare)
引数名 | 説明 | 省略 | |||||||||
Start | 文字列の検索を開始する位置を指定します。 省略した場合は、文字列の先頭から検索を開始します。 | ○ | |||||||||
String1 | 検索対象となる文字列を指定します。 | × | |||||||||
String2 | 引数 String1 内で検索する文字列を指定します。 | × | |||||||||
Compare | 大文字と小文字を区別して検索するかを指定します。
| ○ |
InStrRev(Pt, ".")
今回引数「Start」「Compare」は省略しています。
第2引数の「検索対象となる文字列(String1)」は変数「Pt」にセットした
C:\VBA\File.xlsx
という文字列になります。
第3引数の「引数 String1 内で検索する文字列(String2)」は
. ←ピリオド
です。
引数「Start」は省略しているため、文字列の先頭から検索を開始しています。
文字列の先頭から検索して「.」の位置は、12文字目になります。その「12」が変数「Pos」に入ります。
C:\VBA\File.xlsx
Mid関数
Mid関数は、ある文字列(String)の任意の位置(Start)から指定した文字数分(Length)の文字列を返します。
Mid (String , Start , Length)
引数名 | 説明 | 省略 |
String | 文字列を取り出す、元の文字列式を指定します。 | × |
Start | 引数 String の先頭の位置を 1 として、どの位置から文字列を取り出すかを先頭からの文字数で指定します。 Start が String の文字数を超える場合、Mid 関数は長さ 0 の文字列 (“”) を返します。 | × |
Length | 取り出す文字数を指定します。 省略した場合、または文字列内に Length より短い文字数しかない場合には、Start から後の全ての文字を返します。 | ○ |
Mid(Pt, Pos + 1)
引数「String」には、ファイルのフルパスを入れた変数「Pt」を入れます。
引数「Start」には・・・
C:\VBA\File.xlsx
拡張子「xlsx」の「x」の文字位置が「.」の1つ右側なので
Pos + 1
とします。
引数「Length」は省略して、引数「Start」から後ろの文字を全部取得しましょう。
これで拡張子「xlsx」のみ取り出すことができます(#^.^#)
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