リストボックスで選択しているデータがリストの上から何番目（インデックス値）かを取得（Excel VBA)

【本日のミッション】

リストボックスで選択しているデータが、値リストの上から何番目（インデックス値）になるか取得せよ。

1 ミッションの概要
2 ユーザーフォームにコマンドボタンを追加する
3 値リストで選択しているデータの行位置（インデックス値）を取得するコードを、コマンドボタンに設定
4 ユーザーフォームを表示して動作を確認
5 ListIndex プロパティ
- 5.1 値リストで選択しているデータの行位置（インデックス値）の取得
- 5.2 指定した行位置（インデックス値）のデータ選択
6 【参考】

ミッションの概要

リストボックスで選択しているデータが、値リストの上から何番目（インデックス値）になるか取得せよ、というのが今回のミッションです。

インデックス値は一番上の値「サザエ」さんを「0」としてカウントしているため、「マスオ」さんを選択している時は「3」が表示されます。

以前リストボックスにListプロパティを使って配列に格納したセルデータを値リストとして設定する（Excel VBA)で作成したリストボックスに、

値リストで選択しているデータの行位置（インデックス値）を取得するコマンドボタン

を作り、行位置（インデックス値）を確認します。

ユーザーフォームにコマンドボタンを追加する

ユーザーフォームを表示させる

画面左のプロジェクトエクスプローラーから、ユーザーフォームをダブルクリックして表示させます。

ツールボックスを表示させる

ツールボックスを、下記方法で表示させます。

ツールボックスを表示する方法1

[表示]－[ツールボックス]

ツールボックスを表示する方法2

標準ツールバーの［ツールボックス］ボタンをクリックします。

標準ツールバーが表示されていない場合は、［表示］－[ツールバー］－[標準］で表示されます。

ユーザーフォームにコマンドボタンを配置する

ツールボックスから「コマンドボタン」をクリックします。

リストボックスの下にコマンドボタンを作成します。
リストボックス・コマンドボタンの位置は、程よく調整します。

左のプロパティウインドウで確認すると、コマンドボタンのオブジェクト名が「CommandButton1」ということが確認できます。

この「CommandButton1」というオブジェクト名を「ListIndexを取得」、Captionも「ListIndexを取得」に変更します。Captionを変更することで、ボタンの表示名が「CommandButton1」から「ListIndexを取得」に変更されます。

値リストで選択しているデータの行位置（インデックス値）を取得するコードを、コマンドボタンに設定

［ListIndexを取得］ボタンをダブルクリックすると、コードウィンドウが表示され、下記コードが追加されています。

「Private Sub 〇〇〇_Click()」に書いた処理は、〇〇〇をクリックした時に行われます。

Private Sub ListIndexを取得_Click()

End Sub

ここに［ListIndexを取得］ボタンをクリックした時の動作を追加します。

「ListBox1」でデータが選択されていない時のダイアログ表示
「ListBox1」で選択しているデータの行位置（インデックス値）を取得してダイアログ表示

Private Sub UserForm_Initialize() 
    Dim ary_d                  'リストに設定するデータ用配列 
    ary_d = Worksheets("サザエさん").Range("A2:A9") 
    ListBox1.List = ary_d 
End Sub

Private Sub ListIndexを取得_Click()
    If ListBox1.ListIndex = -1 Then
        MsgBox "何も選択されていません。"
    Else
        MsgBox "ListIndexは「" & ListBox1.ListIndex & "」です。"
    End If
End Sub

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ユーザーフォームを表示して動作を確認

このコード内にカーソルを置いたまま、［F5］キーをクリックすると（ユーザーフォームの実行）ユーザーフォームが表示されます。

配列に入れるデータの参照先にシート名が含まれていないと、アクティブになっているシートのセルデータが使用されるので注意が必要です。シート名を参照先に含めていない場合は、参照データのシートをアクティブにしてからマクロを実行してください。

ary_d = Worksheets("サザエさん").Range("A2:A9")

「配列」参照：セル範囲を一気に変数（配列）に入れる～バリアント型(Variant)変数を配列として使用する～（Excel VBA）

メイン画面が表示されます。

値リストから「マスオ」さんを選択し、［ListIndexを取得］ボタンをクリックします。

「マスオ」さんのインデックス値「3」がダイアログ表示されます。
インデックス値は一番上の値「サザエ」を「0」としてカウントしているため、「マスオ」さんのインデックス値は「3」になります。

また、何も選択していない時は「何も選択していません。」と表示されます。

ListIndex プロパティ

ListIndex プロパティには「値リストで選択しているデータの行位置（インデックス値）の取得」「指定した行位置（インデックス値）のデータ選択」の機能があります。

値リストで選択しているデータの行位置（インデックス値）の取得

リストボックスで選択しているデータの行位置（インデックス値）を取得することができます。インデックス値は、1つ目の「サザエ」さんを「0」として数えます。「マスオ」さんはインデックス値「3」になります。

Private Sub ListIndexを取得_Click()
    If ListBox1.ListIndex = -1 Then
        MsgBox "何も選択していません。"
    Else
        MsgBox "ListIndexは「" & ListBox1.ListIndex & "」です。"
    End If
End Sub

値リストから項目「マスオ」さんを選択して［ListIndexを取得］ボタンをクリックすると、「マスオ」さんのインデックス値「3」がダイアログ表示されます。

リストボックスで値を選択していない場合、インデックス値は「-1」になるため

”ListIndexは「-1」です”

というメッセージになってしまいます。
それを回避するためのコードも入れておきます。

If ListBox1.ListIndex = -1 Then
    MsgBox "何も選択していません。"

↓↓↓↓↓↓↓↓↓

指定した行位置（インデックス値）のデータ選択

リストボックスのリストから、指定した行位置（インデックス値）のデータを選択します。

ListBox1.ListIndex = 選択したいデータの行位置（インデックス値）

インデックス値は、値リストの一番上の項目を「0」として数えます。
「3」を指定すると、4つ目の「マスオ」さんが選択されます。

ListBox1.ListIndex = 3

また、インデックスに「-1」を指定すると、何も選択していない状態になります。

ListBox1.ListIndex = -1

【参考】

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