【本日のミッション】
エクセル VBA の ListViewオブジェクト の OLEDragDropイベントとは何か解明せよ。
ミッションの概要
エクセル VBA の ListViewオブジェクト の OLEDragDropイベントとは何か解明せよ、というのが今回のミッションです。
プロシージャ
OLEDragDropイベントの動作を確認するために、下記プロシージャをサンプルとして使用します。
その他のコードの内容につきましては、エクセル VBA ListViewにドラッグ&ドロップでファイル名・ファイルパス複数の情報を取得(Excel VBA) をご参照ください。
ファイルをドラッグ&ドロップすると、ファイル名、ファイルパスを取得するコードになります。
Private Sub UserForm_Initialize() With ListView1 '■プロパティ設定 .FullRowSelect = True '行全体の選択 .Gridlines = True '行列グリッド線の表示 .LabelEdit = lvwManual 'ラベル編集不可 .OLEDropMode = ccOLEDropManual 'ファイルドロップ処理 .View = lvwReport '表示形式 '■列見出しの名前・列幅の設定 .ColumnHeaders.Add , "key1", "ファイル名", 100, lvwColumnLeft .ColumnHeaders.Add , "key2", "ファイルパス", 300, lvwColumnLeft End With End Sub Private Sub ListView1_OLEDragDrop(Data As MSComctlLib.DataObject, Effect As Long, Button As Integer, Shift As Integer, x As Single, y As Single) '【変数】 Dim i As Long 'カウンター Dim fileCount As Long 'ファイル数 With ListView1 '■既存ファイル名のクリア .ListItems.Clear '■ファイル数の取得 fileCount = Data.Files.Count '■ドラッグ&ドロップしたファイル名・ファイルパスを順にリスト化 For i = 1 To fileCount With .ListItems.Add .Text = Dir(Data.Files(i)) 'ファイル名 .SubItems(1) = Data.Files(i) 'ファイルパス End With Next i End With End Sub
OLEDragDropイベント
ListViewオブジェクトにファイルをドラッグ&ドロップした時に行われる動作を記載します。
ListViewオブジェクトOLEDropModeプロパティに「ccOLEDropManual」が指定されている必要があります。
今回は、ListViewオブジェクトの OLEDragDropイベントプロシージャ 「Private Sub ListView1_OLEDragDrop」に、下記コードを記載しております。
ファイルをドロップするとListViewオブジェクトの既存データがクリアされ、新たにファイル名・ファイルパスが表示されます。
コードの内容・設定方法につきましてはエクセル VBA ListViewにドラッグ&ドロップでファイル名・ファイルパス複数の情報を取得(Excel VBA) をご参照ください。
Private Sub ListView1_OLEDragDrop(Data As MSComctlLib.DataObject, Effect As Long, Button As Integer, Shift As Integer, x As Single, y As Single) '【変数】 Dim i As Long 'カウンター Dim fileCount As Long 'ファイル数 With ListView1 '■既存ファイル名のクリア .ListItems.Clear '■ファイル数の取得 fileCount = Data.Files.Count '■ドラッグ&ドロップしたファイルパスを順にリスト化 For i = 1 To fileCount With .ListItems.Add .Text = Dir(Data.Files(i)) 'ファイル名 .SubItems(1) = Data.Files(i) 'ファイルパス End With Next i End With End Sub
OLEDropModeプロパティ
ファイルドロップ処理を行うか、行わないかを指定します。
ファイルドロップ処理を行う場合、OLEDropModeプロパティに「ccOLEDropManual」を指定し、ListViewオブジェクトの OLEDragDropイベントプロシージャ に、ファイルをドロップした際の動作を指定する必要があります。
ccOLEDropManual
ファイルをドロップした時、ListViewオブジェクトのOLEDragDropイベントプロシージャに記述した処理を行います。
ListView1.OLEDropMode = ccOLEDropManual
今回、ListViewオブジェクト「ListView1」の OLEDragDropイベントプロシージャ「Private Sub ListView1_OLEDragDrop」では、既存ファイルパスのクリアとファイル名・ファイルパスのリスト化の処理を行っています。
ccOLEDropNone
ファイルをドロップしても、ListViewオブジェクトの OLEDragDropイベントプロシージャに記述した処理は行われず、ファイルが開きます。
ListView1.OLEDropMode = ccOLEDropNone
【参考】
VBA(マクロ)作成の前、リボンに開発タブを表示させる(Excel VBA)
ユーザーフォームの作成方法 準備(Excel VBA)
ユーザーフォームのオブジェクトの名前を「UserForm1」から変更する方法(Excel VBA)
ユーザーフォームの上のバー(タイトルバー)の名前を「UserForm1」から変更する(Excel VBA)
ユーザーフォームのオブジェクトウィンドウとコードウィンドウを表示切替させる方法(Excel VBA)
「オブジェクト名が不正です」を出さないようにユーザーフォームオブジェクト名を命名規則に従って変更(Excel VBA)
エクセルファイルが開いた時にユーザーフォームを表示させる方法(Excel VBA)
エクセル フォームのラベルのテキストを縦書きにする方法(Excel VBA)
エクセル VBA フォーム ツールボックスにListViewコントロールを追加(Excel VBA)
エクセル VBA フォーム「Microsoft ListView Control」が出てこない原因 (Excel VBA)
エクセル VBA ListViewにドラッグ&ドロップでファイルパスを取得(Excel VBA)
エクセル VBA ListViewにスクロールバーを表示させる(Excel VBA)
エクセル VBA ListView の FullRowSelect プロパティとは(Excel VBA)
エクセル VBA ListView の Gridlines プロパティとは(Excel VBA)
エクセル VBA ListView の LabelEdit プロパティとは(Excel VBA)
エクセル VBA ListView の OLEDropMode プロパティとは(Excel VBA)
エクセル VBA ListView の View プロパティ とは(Excel VBA)
エクセル VBA ListView の ColumnHeaders コレクションとは(Excel VBA)
エクセル VBA ListViewにドラッグ&ドロップでファイル名・ファイルパス複数の情報を取得(Excel VBA)
エクセル VBA ListViewのListItems・SubItemsコレクションとは(Excel VBA)
エクセル VBA ListView の OLEDragDropイベントとは(Excel VBA)